ASEAN各国のエネルギー事情を俯瞰してみる。
世界全体での発電量は、1990年時点で11,881,218 GWh。
2016年時点で25,045,070 GWh。となっており、約25年間で約2.5倍の発電量となっている。
全体的には、石炭、天然ガス、原子力、水力が中心。原子力、水力の発電量は横ばい。石炭、天然ガスを増やしてマーケットの需要に対応しながら、それを代替エネルギーをどのようにして作っていくかを模索している構図。
ではASEAN各国の状況はどうか?
2016年段階で、発電量の総量としては、インドネシアが一番大きい(日本の1/4程度)。インドネシアの人口2億3,000万人、ベトナム9,000万人に対して、タイの人口が6,500万人であることから考えると、人口1人辺りの発電量としてはタイが一番多い。
エネルギー自給率の観点で見ると、
インドネシア、ミャンマー、マレーシア、ラオス、ベトナム等は、石油、石炭、天然ガス等の地下資源が比較的豊富。しかしながら、インドネシア、ベトナム、カンボジア等はまだ電力発電設備が未開発であるため電力を一部輸入している。
特にインドネシア(人口約2億3,000万人)、ベトナム(人口約9,000万人)に関しては、マーケットのポテンシャルが大きく、自国で保有している資源を、既存の技術を活用して、如何に自国で必要な電力を賄える状態にできるかが経済を成長させる上でキーになると考えられる。
一方でタイ、フィリピンなどは地下資源が乏しく採可年数も短い。エネルギー政策上は、地下資源を輸入できるルートを確保しながら、代替エネルギーの発電量を増やし、国内へ電力を安定供給できるようにすることが急務となる。
次回は個別の国の事情を見てみよう。
Author:北村 淳
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